旅行記とかイベント情報とか。

2010年1月24日日曜日

2010.1.17【3】高尾→塩尻→名古屋

そんな国鉄時代の車両に揺られて、高尾から山岳路線となる中央本線を西へと向かう。




相模川の上流、桂川を長い鉄橋で渡る。この鉄橋(新桂川橋梁)を渡る列車の写真は鉄道雑誌等に頻繁に登場する。いわゆる有名撮影ポイントの1つだ。




大月からは河口湖方面に向かう富士急行の線路が左へと分かれてゆく。



言わずと知れたぶどう・ワインの産地。






そのまま一気に八ヶ岳山麓、小淵沢まで来た。夏場なら小海線に乗り換えて高原の風が心地よい清里、野辺山方面へ向かいたいところだ。




駅構内から見る、白い頂の八ヶ岳。何を隠そう子供の頃、登山好きの父に連れられ一度登ったことがあるのだった。



そんな八ヶ岳を横目に見つつ先へと進む。やがて左手に諏訪湖が見えてくる。乗っていた電車は塩尻、松本を経由する長野行きだったが、上諏訪、下諏訪と過ぎて次の岡谷で飯田線方面への電車に乗り換える。現在岡谷-塩尻間は塩嶺トンネルで北西方向にほぼ直線的に結ばれているが、かつて中央本線は岡谷から南に進路を変え、辰野を経由して今度は北へ塩尻へと向かうV字型のルートを取っていた。飯田線は辰野から分岐して更に南下するのだが、丁度辰野駅で旧ルートを走る塩尻行きが連絡しているのでそれに乗ろうという魂胆。



岡谷-辰野間にある川岸駅。駅のすぐ裏手には諏訪湖から流れ出た天竜川が。本当に川岸にある駅だ。




辰野でまた乗換え、すぐの発車。辰野-塩尻間を行き来するのはクモハ123型という1両のみの電車。実はこの車両は荷物専用車だったものを改造したもの。年季の入ったJNRな扇風機にも要注目。




辰野-塩尻間の途中には2駅。



山の中に不意に現れた分岐線。ここはスイッチバック式だった東塩尻信号場の跡地。辰野経由の旧ルートは単線区間で、かつてここで列車の行き違いも行われ、正式ではないが駅としての旅客営業も行われていた。



やがて眼下には田畑や住宅地が広がる風景が。



山を下りきって塩嶺トンネル経由の本線と合流。新ルートができる直前(1982年)までは塩尻駅はこの辺りにあった。一番右よりにその当時のホームが残っている。現在の塩尻駅は数100m北西に移動した位置にある。



塩尻到着。「ミニエコー」の愛称がついた辰野-塩尻間専用車両。



塩尻駅のコンコースから。こちらは南向き、左が東京方面、右が名古屋方面。中央本線はここで向きを変え、名古屋方面へと向かう。反対の北側、松本、長野方面に向かうのは篠ノ井線。東京側、名古屋側とも松本・長野方面へ行き来する列車が走っており、このまま中央本線を直通する定期旅客列車は1本も無い。



そんな塩尻駅で、松本から来た中津川行きに乗換え。夕闇迫る冬の木曽路が今回の最後の車窓となった。
【終】

0 件のコメント: